いろんな機材・周辺機器のメモ 【音響機器】 【マイクロフォン】
今回は前回の記事に引き続き、音響機器のマイクロフォンについて書いていきたいと思います
マイクロフォン
マイクロフォンとは皆さんがいつも言っている「マイク」のことで、マイクロホンともいいます
こちらはヘッドフォンとは違い、入力装置と言われています
入力装置とは熱や空気の振動などを電気信号に変換する装置のことです
マウスやキーボードなどは入力装置にあたりますね
マイクロフォンの種類
マイクには「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2つがあります
ではそれぞれを見てみましょう
- ダイナミックマイク
みなさんがよく目にするのがこの形ではないでしょうか
カラオケやライブハウスとかでよく見ると思います
メリットとしては
・壊れにくく、丈夫である(湿気などにも強い)
・中音域が暑くパワフルな音質
・比較的安価に入手できる
・動作に電源が必要ない
の4つでしょうか
デメリットは
・マイクを近づけないと音が拾えない
・高音域に弱い傾向がある
ミキサー(音をまぜる機械、いつか解説したいと思います)に直接つなぐだけで入力が可能なので、比較的簡単にセットできるのもいいと思います
個人的に、特にこだわりがないのであればこちらのマイクがオススメです - コンデンサーマイク
ちなみにもっと後にはなると思いますが、こちらも記述する予定
録音スタジオの風景などがたまにテレビの特集映りますが、その時などによくみかけるのがこのマイクだったりしますね
コンデンサーマイクの最大の特徴は「ファンタム電源」という外部の電源を使用しないとマイクとして機能しないことです
この「ファンタム電源」はミキサーやオーディオインターフェイスに内蔵されていることが多いです
※オーディオインターフェース(フェイス)とは、サウンドカード (ボード)のことを指します。音楽制作においては、音の正確性(余計な味付けのない音、遅延の少ない音)や、入出力の種類・数を求めて使用されます
PCでオーディオを入出力するための装置と考えて良い。
詳しくはコチラ → http://www.dtmstation.com/archives/51866246.html
細かい音の表現が得意で、いろんな周波数特性もカバーできます
指向性を変えられるものもあります
メリットは
・応答が早く、高音域にも強い
・小さい音もしっかり拾うことができる
一方デメリットは
・比較的高価である
・衝撃や湿度に弱いため、耐久性が低い
また、指向性がダイナミックと比べ広いので、広い音の収録には向いています
ダイナミックはライブなどに向き、コンデンサは収録などに向いていると言えますね
マイクの指向性
少しさっき説明をいれましたが、もうちょい詳しく解説してみたいと思います
指向性とは、音をよく拾う範囲、方向のことです
今回は実用的な2つを紹介
- 単一指向性
正面の音をよく拾うことができます。ライブとかでよく使われています
狙った音だけを拾えるっていいね
この単一指向性にもいろいろあるのですが、今回は割愛 - 無指向性
どの方向の音に対しても同じ感度をもっています
環境音などを収録する時などに活躍しますね
ハウリング(後述)に弱いため注意が必要
スペック
マイクを選ぶ際に参考になる数値がスペックです
あくまでも参考にする数値なのですがね
- 型式
ダイナミック型かコンデンサーか - 指向特性
指向性の詳細 - 周波数特性
どこからどこまでの周波数まで入力できるか
ちなみに、人間の声はほぼ 250Hz~4kHz - 出力音圧レベル(感度)
-55dB などで表されます
入力感度はその数値が0に近いほど感度がよいです。
入力感度の数字が大きいほど、大きい音声が出力されます。
-54dBと-60dBで入力感度が良く、大きい音声が出力されるのは-54dBです。 - 出力インピーダンス
どのくらい電流が流れにくいかの値。抵抗値という。
例で言うと、金属は抵抗値が低く、ゴムとかは抵抗値が多い
低めのインピーダンスを選ぶと、その分電流が流れるので大きい音が流れるが、ノイズが増えてしまうので注意
逆に数値が大きいと最大音量が小さくなるが、ノイズが減ります。
高インピーダンス(Ω)で低感度(dB/mW)の製品は、ボリュームを上げやすく効率がいいためノイズ対策になります
ちなみに、オーディオインターフェイスと接続する場合、同じくらいの数値にしたほうがよいです -
外形寸法
メーカーによって別々の測り方があります
Audio-technicaの表記ではφ54×168×φ22mm(ヘッド径×全長×グリップ径)
でした
- 質量
単に質量 - プラグ
端子ですね。こちらは
6.3mmと3.5mmの2種類があって、
6.3mmはステレオ標準プラグと呼ばれてます
左が3.5 6.3 のプラグです
みなさんがよく使っているのは3.5mmのもので、ステレオミニプラグと呼ばれてます
主に機材にさすのは6.3で、少し大きめのものなので注意
6.3から3.5に変換するプラグなどがあります
変換プラグを用いても音質は全くと言っていいほど変わりません
耳がとてもいい人だったらわかりませんが - 出力コネクター
上記のプラグではないです
この部分が出力コネクタ
たいていはXLRタイプコネクターである
青い方がメス、黒いほうがオス
マイクはオスの方ですね -
ケーブル
ケーブルはたいてい3m
長すぎる場合は束ねよう
配線がごちゃごちゃになってきたらケーブルBOX買うのもよし
安い奴も高い奴もあまり変わりはないので、やすさ重視で
あったら便利なもの
- ウィンドスクリーン
歌手や声優の収録現場などでよく見ますね
これは口を近づけすぎて息を吹いてしまい、必要ない音を拾ってしまうのを防ぐためのものです
ダイナミックマイクには、上の部分で対策されているため、主にコンデンサマイクに用いられます - ショックマント
デリケートなコンデンサマイクは、必要な音以外の振動を収音しないように、ショックマウントを使用します
マイクのサイズに合わせて選びましょう -
マイクスタンド
マイクを立てるときに必要になります
ひとつは持っておくと便利ですね
実はマイクスタンドにもいろいろな種類があります
今回は諸事情によりリンクを貼ります
http://www.soundhouse.co.jp/howto/stand/mic-stand/
知っておいたほうが良い知識
- マイクは買うよりもレンタルの方が安い
10分の1から30分の1の値段でレンタルが可能です
毎日使用しないのであれば、レンタルのほうが安上がりですね
例としては
購入:200,000円 → レンタル:10,600円(一日)
などのようです
一回使用するときだけや、お試しで使うのもいいかもしれませんね -
マイクをスピーカーに向けてはいけない
一番重要なところです。自分は先日知りました
マイクを音が出てるスピーカーの方に向けると「ハウリング」という現象が起きやすくなります
ハウリングとは、
スピーカーから出る音をマイクが拾う→その拾った音がまたスピーカーからでる→その音をまたマイクが拾い..endless..
のループにより、「キーン」や「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」という音が流れます
学校の朝礼とかに、たまにキーンとかうるさく鳴るときありますよね。あれがハウリング現象です
人を不快にさせるだけでなく、下手したら機材故障にもなるし、最悪鼓膜が破れる可能性もあるのです
ミキサーなので音の調整をしているときには、スピーカーを壁側に向け、マイクをスピーカーから離して音量調整をしましょう
参考になったサイト
ちなみによいとされるメーカーはSHUREです
次回はスピーカーについて書こうかなと思ってます